2019年6月 全国巨樹・巨木林の会 武雄市と熊本市クスの巨樹めぐり観察会報告

  • 2019年10月18日(金)、全国巨樹・巨木林の会の観察会が九州で行われました。
    10月19日からの福岡県宇美町フォーラムに合わせ、福岡に前泊していただきフォーラム前日の18日に、武雄市と熊本市の巨大クスノキを回ってしまおうという計画です。
  • 幹周20m超えのクスノキ3本、実質日本一のクスノキにも出会えるということで、中型バス満員で開催することとなりました。
  • が、なんとバス会社3に予約を入れていたバスの窓にひびが入ったとかで、急遽大型バスに差し替え・・・・・巨樹観察会、普通はマイクロバスで巡るのが基本ですが、なんとかごまかして中型バスで行っておりましたが、いわゆる普通の大型観光バスでの観察会は見たことも聞いたこともありません。

    無事に細い道にも入っていけるか、そればかりが心配でした。寂心さんのクスで転回に難儀する場面がありましたが、運転手さんとの二人三脚でなんとか無事に終了することができました。

    大型バス、参加者の皆さんにはさすがに好評で、重厚な乗り心地と静粛性、空いている座席の多さがなんといっても最高の贅沢だったようです。

  • 10月18日(金)は、天気予報は一日雨の予想が出されており、集合時にも小雨模様でしたが、結局傘を差すような強い雨は降らずに終わわりました。
    まず最初に向かったのが佐賀県武雄市の国指定天然記念物「川古の大楠」です。
    幹周21.0m、樹高25m、樹齢3000年とされるこの大楠は、古くより日本三大クスの一本として全国にその名を広く知られたクスの名木です。行基の手によって生きている樹肌に仏像が彫られてしまうなど、数奇な運命をたどってきたクスノキでもあります。


  • 現在は公園として整備され、ちょっとばかり整備されすぎで面食らってしまうほどです。

    観光バスも停まれる大きな駐車場にお土産屋さんまでできてしまい、結構な観光地として売り出されてしまったようです。
  • ここで集合写真を一枚。
  • しっかり写真撮影用の看板もベンチもあり、もちろん言うまでも無く有効に利用させてはいただきましたが・・・・。

  • やはり日本三大クスの1本、迫力が違います。


  • 次は武雄市内に移動、武雄神社の大楠に会いに行きました。
  • 武雄神社から茶畑の中を5分ほど進むと、いきなり意表をついたように忽然と現れますが、その現れ方が実に劇的、にくい演出をしてくれるものだと感心です。
    日本のクスノキの中で、もっともインパクトを与えてくれる樹姿のクスノキであろう事は間違いないでしょう。樹齢は3000年以上と言われていますが、あながちオーバーな表現ではないと納得できるほどの雰囲気を持っています。


  • 塚崎の大楠は、武雄市の市街地にある文化会館裏手より、3分ほど登った丘の上にあるクスノキの巨樹です。武雄の大楠からは徒歩10分ほど、みんなで徒歩での移動でした。
  • まあ、よくぞこれだけの大きさのクスが残ったものだと感心します。
    川古の大楠と武雄の大楠があまりにも素晴らしいため、影に隠れがちなのは否めませんが、幹周は実測16m以上もあり、けっして上記2本の大クスに劣るとは言えません。

  • 空洞の内側のカットですが、こんな巨木は他にありません。


  • 午後には一路熊本までバスを走らせました。
  • 今日の最大の目的地、寂心さんの大クスが待ち構えております。


  • 幹周17.1m、樹高30m、樹齢800年を誇っていますが、数値では日本一の鹿児島県姶良市の「蒲生の大クス」に負けてしまいますが、両方を見たことのある方ならすでにおわかり、寂心さんの方がはるか上を行きます。
  • 大きさ、樹勢、樹形、枝張り、どれをとってもクスノキの中では一級品です。総合バランスでは間違いなく日本最高のクスノキであろうと思われます。
  • 最後に熊本城内にある「藤崎台のクスノキ群」に向かいました。
  • 熊本城西側の藤崎台には明治10年まで藤崎八旛宮が鎮座していた歴史があり、現在でも7本の大きなクスが見られるのは、その社叢林がそのまま残ったからなのです。最大のクスノキは若干根上がりの姿でありながらも幹周20.0m、樹高22.5m、樹齢1000年を誇ります。

  • 最大の株も幹全体を覆っていたツタも取り除かれ樹勢も良好、周囲を綺麗に整備されたため、気持ち良さそうにしているのが印象的です。

    なお、熊本城は地震の被害をかなり受けてしまいましたが、クスノキ群生地周辺は被害もなく、市民の憩いの場として大切に守られているようです。

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    バスは定刻通りに熊本城を出発。一路博多駅を目指し北上、目立った渋滞も無く時刻通りに博多駅バスターミナルに到着、解散しました。

    今回の観察会は、参加者28名のうち地元九州の方が8名様、関東甲信越が20名様となりました。普段は関東だけで開催している観察会ですが、是非とも地方での開催をお願いしたいとの声も多く、これからの観察会の方向性を見極めるためにも有意義な観察会だったと思われます。