2022年度「巨木を語ろう全国フォーラム東京都・三宅大会」ご報告
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第33回巨木を語ろう全国フォーラムが、2022年10月29日(土曜日)~10月30日(日曜日)にかけて東京都三宅村で行われました。
全国からの島外参加者は、前夜22時50分に定期船で竹芝ターミナルを出航し、当日早朝5時に三宅島に到着しました。 -
まだ夜が明けきらぬ中、熱烈歓迎で出迎えてくれました! -
感染症対策の一つとして、総会は10月4日(火曜日)に事前に開催していたため、講演会等フォーラムは29日午前中に三宅村文化会館で開かれ、エクスカーションが29日午後と30日午前中に行われました。
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高橋会長の挨拶、桜田村長の主催者挨拶で始まりました。コロナ禍で2020年と2021年の両年開催を中止してきただけに地元主催者からの熱い思いが伝わってまいりました。 -
- フォーラム会場の参加者には、マスク着用や「三宅島巨樹の会、やどり木」メンバーのTシャツ姿などが目立ちました。
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筑波大教授の上條先生は基調講演「火山と巨樹の島の自然を知る」で、三宅島の生態系を解かりやすく解説しました。例えば、島にはシカ、イノシシなど大型の草食動物が全くいないため、植物は独特の進化をとげてきました。島のススキに棘がなかったり、タラの芽が棘なしだったりします。また、活発な火山島である三宅島の土はミネラルが豊富です。根粒菌により窒素固定を行う低木林オオバヤシャブシを介して火山爆発後も速やかにスダジイ林が再生してきました。
パネルディスカッションのパネラーは、国立公園レンジャーの靍田さん、観光ガイドの菊池さんそして「やどり木」メンバーとともに三宅島の巨樹3000本を計測した佐久間さんでした。
桜田村長による大会宣言の後、大会旗は桜田村長から、来年の開催地である青森県階上町の荒谷町長へ引き継がれました。
翌日には三宅島内でエクスカーションが開催されました。
1 坪田林道ウォーキングコース
2 大路池周遊コース
3 神着、伊豆地区巨樹散策コース
4 「島市」と絶景火山景観コースでの4つのコースが行われました。
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爆裂火口に水がたまって出来た大路池。三宅島内でも最も美しい景観の一つ。
名木、神着のビャクシンの前で集合写真!
坪田林道の森の中での一コマ。
佐久間さんが倉本聰さんのスケッチを示しながら解説 椎取神社にて
株立ちの巨樹ですが、全国のスダジイの中でも最大クラスの御焼の黄泉の椎 -
椎取神社から望む雄山山頂。
天気にも恵まれ、無事にエクスカーションは終了いたしました。
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来年度は青森県階上町での開催となります。 どんな巨樹に出会えるのでしょうか、楽しみにしていたいと思います。来年は青森県階上町でお会いしましょう。